散歩も積もれば旅になるに参加しました。
小西さんから、「家の近くの公園を毎日散歩しても旅になりませんが、はじめての道や、知らない町をたどって遠くまで行くと、ロマンや達成感が味わえるというオマケ(利息)がつきます」という話がありました。
◆一人でできる「道おこし」
観光振興、集客のための「町おこし」が各地で行われていますが、これには行政と住民の協業が必要です。しかし「道おこし」なら、地図にコースを線引きするだけ、一人でできます。予算も会議も工事も要りません。世間で認知されない裏情報ながら、ユーザーにおいては、交通費や飲食費などの消費が発生するので、人数が増えれば、経済効果が生まれます。 ※レジメより
そして、こう言われていました。
「あるシリーズで1万冊を発刊した。1冊で3箇所まわるとして、少なく見積もっても、1回3千円程度として、1冊で1万円の経済効果とすると1億円の経済効があったと想定できる」

わたしも、同じような気持ちで旅鉄Gateを立ち上げました。鉄道という特定の対象に対して…
15年をかけて、全国のJR・私鉄の完乗がほぼ終わった時に、廃線して行く美しい車窓や、夜行列車の良さを知っていながら、伝えることが出来てなかったのではと。
廃止になった「急行きたぐに」で迎える柏崎海岸の美しい海と朝日の光景や、廃線になった岩泉線の野山を駆け巡るようなアドベンチャー性など、認知されてていれば、単純に移動というだけでなく、ひとつの旅、あるいは名所・名物として残せれたのではと。
これからを考えると、人口が減って鉄道に乗車する人が減っていく。それを埋めるには、海外からの方も含めた観光として列車に乗ることは、これ以上鉄道路線が減ることを食い止める1手段として大きいと。そのために、何かしたい。本当に微力だけど、少しでも鉄道旅の良さを知ってもらおうとwebから旅鉄を発信しています。
まあ、やりたいことの整理ができて、自分が一番楽しんでいるのですが…

◆快道マップの紹介
話を戻して、小西さんから、快道マップでは、これがあったから支持されたという地図上の特徴を紹介頂いた。
・地図にトイレの場所を記号表示している
・道順を大きな黒丸にしている

小西さんが、お持ちになられた快道シリーズを見てみると、始めに概要と現地写真があり(2,3回現場を歩き編集されているとのこと)個人で作ったとは思えない、きめ細やかさ!
やはり「答えは現場にあり」ですね!
そして次ページで、わかりやすい大きな文字が地図に手書きされている。
確かに山間部に入るのにトイレの位置が落としてあるのは、安心できる。
図中の「駅から笠置駅付近まで」には、現場で知り得た情報が入っている。別の快道シリーズには、ウォーキングハイ、東海道は五十七次だったなどがあり、歩きながらだと、地図をみなら経路を探す緊張の中で、文字の塊なのだが、少しほっとするのではと思えた。

◆懇談会にて
参加者との懇談会で以下のような話が出た
・手書きは、温かみがある
・地形図を見るのは空想が膨らみ楽しい
・紙にはネットには無い良さがある
・武ジイからは「昨年、京都で地図カフェがあって、イラストマップを、愛がある地図と言われていたので、私は地形図を、愛は無いが平等はある地図と言いました。中西さんの地図には、愛と平等がありますね。地図作りで注意されていることは、どういった事がありますか?」→「三和銀行がUFJに変わったり経年変化による修正と維持ですね。」

会場には地形図が好きという方が多く、地図屋としては何か嬉しい気持ちになった。
そして、快道地図には、手書きの良さ、地図へのアドバイス記入、意図表示のための地形隠し許容、大胆な文字の大きさなど、地図の目的に合わせた自由な発想だと感じた。

◆お酒を入れながらの懇談会2にて
小西さんから関西本線の閑散期に観光列車を走らせる嘆願書をJRに出したので、鉄ちゃん目線で見て欲しいという依頼があった。凄い行動力だと感嘆!私も頑張らないと。
会話がはずみ参加者からは、地図の面白い表現続出!
・ネットマップは瞬間的で頭に残らないので、紙の方がよい
・鳥瞰力が紙にはある
・軟体動物がネットマップで、骨のある動物が快道地図
小西さんが大好きなアナログ地図称賛のあとで、若手?2人(私と吉田さん)から、紙の良さもあるが、それをスキャニングして残していくなどが必要ではという話になる。
小西さん「
三和銀行からUFJの更新など、新しくしないと意味が無くなる。」→いいえ、三和銀行のままでいいんです。当時こんなのがあったのかと、懐かしむ人、歴史を感じる人があってよいと若手からアーカイブ化の必要性を話す。→両方あって、いいとこどりするのが良いとはわかっているのだが…

帰りの電車で、青木さんがつぶやく
「小西さんは、ある意味、アナログを極めた人で、GISを専門にやってきた私達のまわりにはいなかった人。そういう面で、学ぶことがあった」
世代を通して繋がることは大事だな。そして、価値有る資源は残していかないと。地図も鉄道も

フェイスブックより今回の概要
◆日 時:平成29114日(土)14301630
◆場 所:まちライブラリー@大阪府立大学(I-siteなんば3F
◆テーマ:『散歩も積もれば旅になる』 ~歴史を学びながら、街道歩きより楽しい「快道」をつくる~
◆カタリスト:小西 尉司 さん(快道メーカー)
  ※お話のあと参加者全員で懇談します。(60分程度)
◆参加費:無料 (お茶等は各自持参)
◆持ち物:テーマに関連する本、又はお気に入りの本
     ※持参本なしでも遠慮なくご参加ください。
◆お申込み:本イベントページの「参加する」をクリック、又は、okamo324@yahoo.co.jp(岡本メール)まで
◆主催 : 岡本康敬 (農村歴史文化研究会 世話人)

まちライブラリー@大阪府立大学は、すごく綺麗な建物でした。

南海電車が真横を走るのもGoodですよ!

快道シリーズをご希望の方は、小西さんへご連絡を

武ジイ余談
この次の日から禁酒に入り、まだ2日ですが、2kg落ちました。
正月太りが4kgありますので残り28日で、ゆっくり体重を落とし、健康な体へ邁進します~