3月7日(日)名古屋市南図書館 鉄トリップ×架空鉄道 in名南 では、名古屋にあったらいいな架空鉄道を考察しましたが、熱田から中央線への短絡線があったんですね!
鉄トリップ×架空鉄道 in名南 報告へ
【3月7日発表より】
そこで、武ジイが短い距離で高パフォーマンスの架空線を作ってみました
緑矢印先が古渡線(緑矢印を報告時画像に追加)
【3月7日発表より】
東海道線から中央本線への連絡線、実はむかし古渡線として存在していた。詳細が気になる方は、熱田図書館や南図書館にある名古屋南部史P395をご覧戴きたい。古渡線付近の時代ごと地図を館長が準備してくださった。
緑矢印先が古渡線(緑矢印を報告時画像に追加)
この古渡線について、気になってしまい入念に調べてみました。
まず古渡という名称ですが、ネットで調べると出てきました!
歴史紀行 なごや街角今昔
【11】 金山…名古屋台地のくびれに 池田誠一
によると名古屋城と熱田神宮を結ぶ名古屋―熱田台地は、金山の付近が最も細くなっているとのこと。
また古代からの街道が通っていたとのことで、「ふるくからのわたるところ」という意味あいが地名として付いたと想像できる。
2ページ目の(3)鉄道が集中しての文中に「熱田から中央線に繋ぐ軍事用の古渡線」とあり、さらに図2で古渡線の位置と信号場を確認できた。
信号場があったんだ!
古渡信号場についてネットで検索すると
WikiPedia古渡信号場では
中央本線鶴舞駅 – 名古屋駅間に1962年(昭和37年)まで存在し、1930年(昭和5年)まで名古屋駅方面を経由せずに東海道本線熱田駅方面と中央本線千種駅方面を結ぶ東海道本線の貨物支線の合流地点となっていた。現在の金山駅の前身である。
何やら意味深なキーワードが続々と出てきますね。
・古渡信号場は1962年(昭和37年)まで存在
・東海道本線熱田駅方面と中央本線千種駅方面を結ぶ東海道本線の貨物支線の合流地点
・現在の金山駅の前身
Wikipediaをさらに読み進めると古渡信号場は「付近が高架化されるまで設置されていた」とあり、かなり存続していたんですね。
金山駅、今では交通の要衝ですから、この信号場の格上げ扱いで新設されたというのは意外な感じがしますね。
「当時単線だった中央本線の上下列車の交換場所」というのから信号所の必要性があったんですね。
書物では古渡線はどう描かれていたのだろう?
イベント当日に熱田図書館でみつけた名古屋南部史P395では、貨物列車が中央線からの入る場合にいったん北に上がって機関車の付け替えを避けるためと、当時は名古屋駅で貨物取り扱いを行っており、その緩和が目的のため明治45年7月だったとある。
しかし、昭和3年の稲沢操車場開設と名古屋港駅開設などにより熱田駅の貨物列車扱いは廃止になった。
古渡線を利用することも考えられたようだが、古渡線付近の時代ごと地図のように金山付近の市街化が急速に進み地価高額のため拡張(複線化)が出来ず単線では利用が難しくなって廃線となったと言われているとあった。
そしていま、名古屋駅に1日150本もの貨物が通ることになり、多くが稲沢貨物駅で機関車を前後付け替えて名古屋貨物ターミナル駅に向かっている。
東京方面から古渡線に入り城北線から名古屋貨物ターミナル駅に貨物列車が移動することを妄想してしまう。
わずか12年だけ存在した古渡線。線路があったんだよという名残を感じさせる路線名だなぁと。