5/27の投稿<GIS鉄勉! 温泉が付く駅名探し>では、2018年時点での温泉が付く駅名をGISで探してみた。
そして7/6の投稿<1964年時刻表にあった「うむ?」と思った駅>では1964時刻表に有った「湯ノ浜温泉駅」が無くなっていることを目視で確認したが、
よく考えたら、廃線込みの駅名データで温泉を検索すれば良かったんだ!
という結論に至った。
そこから、今回GISを使って、過去にあった温泉が付いていた駅を調べてみよう。
まずは、あらかじめ抽出してある廃線(図上の赤線)や廃駅(図上の赤文字)のデータをQGISへ表示。
“N05_011” LIKE ‘%温泉%’
で地物の選択をクリック!
せっかく抽出したのでファイル保存しておこう。(個別に保存しておくと後々の作業がしやすいので)
ざっと確認していると、あれっ別所温泉駅って、いまも有ったなぁ。
現存鉄道線(青線)もあるし
属性を見てみる。
いまは上田電鉄だが・・・
そうか、データの持たせ方が会社変更の場合でも、従前の会社としてポイントデータを持っているからだな。
温泉が付く廃駅に5mほどのバッファーを作り、そのバッファーと重なる既存鉄道線があれば削除することを思いついたまずは、が、有馬温泉口駅は有馬口駅に変わっていて、名称変更なっているのはどう捉えようか。。
とりあえず空間解析したうえで分類してから考えよう。
まずは、バッファーから。
バッファー作成を指定していく
バッファー幅は既存線路ラインと駅ポイントが半径5m程度あればよいかと。
バッファーは半径5mなので、既存鉄道線が直径10mで重なっていれば、廃線の駅ではないということになる
出力されました!
LENGTHに距離が入っている。
しかし、20mってどういうこと?
ダブっている?
しかし、そうか2つの路線の分岐駅だったのでLineが二重だったんだ!
有馬温泉口駅というのもダブっていたんだな。
それ以外は約10mと0mで抽出完了。
確認で江若鉄道の雄琴温泉駅へ
ちゃんと重なり0mになってますね。
江若鉄道の雄琴温泉駅の方が温泉街に近いですね。
湖西線は高架高速化のため街中に通すのは厳しかったんでしょうね。
CONUTが0以外=既存鉄道線を選ぶと有馬温泉口駅以外はほぼあるので分類する必要もないかと考え、廃駅になった駅のみ抽出するため「選択分を反転」へ
有馬温泉口駅や有馬温泉駅が除外され廃線の温泉が付く駅のみとなった
ざっと見ていると鬼怒川温泉駅がおかしいなと。
1963年まではここにあったということか?
Wikipedia鬼怒川温泉駅によると「 それまでの位置(旧藤原町役場付近)から下今市駅方に1.2km移転した現在地に当駅を新設、この日より営業を開始」とあった!
こちらも廃駅ではないので、手作業でデータから除外することとしよう。
温泉が付く廃駅をラベリングしてみよう。
関西・中国地方からです。
温泉が付く廃駅でシンボルの大きさを大きくしたかったのですが、バッファーでポリゴンにするとシンボルのサイズ指定が出来ないので、当初の抽出、そう既存線がある過去の温泉駅も含んだポイントデータを黒丸にしました。ということは黒丸で名称がない場合は、既存線がある過去の温泉駅ということになります。
なお、赤線が廃線です。
図上で30の廃線となった温泉が付く駅を表現することが出来ました!
一息ついたところでダブっていたのが気になりますなぁ。一覧化してみましょう!と整理していたら、河原湯温泉駅って吾妻線にあったんじゃなかったかなと見てみると確かダム工事で線路移転したんだ!ということで、河原湯温泉駅も除外へ。29となりました。
長野の善光寺温泉駅って、結構な山手に有ったんだなぁと一覧を整理しながら寄り道してしまう。
そして一覧が出来ました!
29駅ありましたがレコードは42あります。
差の42-29=13は鉄道会社が変わったり、中断のち再開などですね。
「またつまらぬことを調べてしまった。」
でもどんな結果が出てくるかワクワクしたり、課程の中でのアクシデントを発見して潰していく時は、無我夢中になれるんですよねー